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報告書

JENDL FP decay data file 2000

片倉 純一; 吉田 正*; 親松 和浩*; 橘 孝博*

JAERI 1343, 79 Pages, 2001/07

JAERI-1343.pdf:4.94MB

原子核工学分野での利用を目指してJENDL FP崩壊データファイル2000を開発した。このファイルはJENDL特殊目的データファイルの1つで、ENDF-6のフォーマットで編集されている。安定核142を含む1229の核種の崩壊形式,Q値,分岐比,$$beta$$線,$$gamma$$線及び$$alpha$$線の崩壊あたりの放出エネルギー及びスペクトルデータが収納されている。このファイルを用いた崩壊熱及び$$beta$$線や$$gamma$$線のスペクトル計算は、測定値と良い一致を示し、総和計算への適用性を確認した。

論文

Estimation of $$beta$$- and $$gamma$$-ray spectra for JENDL FP decay data file

片倉 純一; 吉田 正*; 親松 和浩*; 橘 孝博*

Journal of Nuclear Science and Technology, 38(7), p.470 - 476, 2001/07

 被引用回数:5 パーセンタイル:38.97(Nuclear Science & Technology)

JENDL特殊目的データファイルの1つとしてJENDL FP崩壊データファイルを作成した。ファイルには1229種類のFP核種の崩壊データが収納されている。本論文は、このうち$$beta$$線及び$$gamma$$線のスペクトルについて述べたものである。FP核種の大半は半減期が短いなどにより信頼できるスペクトルの測定データが少ない。このため、理論計算により測定データを補い、すべての不安定なFP核種のスペクトルを推定し、JENDL FP崩壊データファイルに収納してある。スペクトルの収納にあたっては、崩壊熱計算に使用される平均崩壊エネルギーと矛盾のないようにしてある。この収納してあるスペクトルを用いて、核分裂後のFP核種による$$beta$$線及び$$gamma$$線スペクトルを計算し、それらの測定スペクトルとの比較を行った。この比較により、JENDL FP崩壊データファイルに収納されているスペクトルの有効性を確認した。

論文

Introduction of model calculated $$beta$$-ray spectrum to ENDF/B-VI fission products decay data file

片倉 純一; T.R.England*

Proc. of Int. Conf. on the Phys. of Nucl. Sci. and Technol., 1, p.438 - 443, 1998/00

米国の評価済核データファイルEMDF/B-VIの核分裂生成物崩壊データファイルに理論計算による$$beta$$線スペクトルを導入した。核分裂生成物は短寿命核種が多く、崩壊データが十分でないものが多い。これらの核種に理論計算を導入し、応用で要求される完全性を満たすようにした。導入結果は、個々の核種のグロスな測定データや核分裂性核種の核分裂後のスペクトルと比較し、ENDF/B-VI理論計算を導入しない結果より、測定との一致が良いことが示された。

論文

放射線管理試料の自動測定解析システムの開発

間辺 巖; 吉田 真; 沼宮内 弼雄

保健物理, 17, p.469 - 478, 1982/00

東海研の放射線管理試料の測定と解析を効率的、経済的に行うとともに、測定の斉一化をはかる放射能試料自動測定解析システムを開発した。システムは小型計算機を中核に、$$alpha$$$$beta$$$$gamma$$(x)線スペクトロメータが8台迄と、2台のグロスカウンタが接続でき、測定は並列して行える。小型計算機は240K語のメモリと標準I/O装置で構成する。データの収集と解析は並列処理が可能である。リアルタイム処理にはデータ収集、スペクトル解析、エネルギー校正、計数効率校正、RIテーブルを基にする定性、定量などのデータ解析プログラムの他、業務の省力化をはかる自動実行プログラムがある。測定データはディスク装置にファイルされ常時照会に応じられると共に、放射線管理月報の要素データとなる。本システムは少人数で年間3万件以上の測定が可能である。

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